モニター本

出る出ると言っていてなかなか出版されなかったテラログシリーズ「オオトカゲ・ドクトカゲ編」。やっと出たようで、ボクの手元にも届きました。著者はビジュアルガイドで写真提供と協力をしていただいたBernd Eidenmuller氏とHans Dieter Philippen氏。
実はビジュアルガイドが縁で、今度は逆にビジュアルガイドに掲載した写真でいくつか貸して欲しいとの要請があったため、カメラマンの川添氏に相談のうえ、数点を送っていたんですよ。あれだけの協力をしていただきましたからね、ボクらができることで少しでも力になれるなら協力は惜しみません!出来上がったものを見ても、結構な点数が使われていて(クレジットはG. Suzuki/N. Kawazoe になってます)、チョッと(いや、かなり!?)嬉しかったり。
感想ですか?
素直にイイです。カメが巻を重ねるごとに悲惨なことになっていたので心配していたんですが、杞憂に終わりました。さすが、Eidenmuller氏。分類も最新のものになってるし、ココんとこ記載された種なんかもしっかりフォロー。おかげで取り寄せなくてはいけない論文が増えました。あ!ボルネオイヤレスモニターもきちんと載ってましたよ!!!!! ってことで、これを見ながらビジュアルガイドのオオトカゲ/ドクトカゲを読んでもらえると完璧かと。
ただ、ウチのマングロちゃんがセラムになってたり、スプリットするのが好きなくせにベッキーがプラシナスの亜種になってたり、オリーブが標本の写真だけでウチの生体の写真使ってなかったりなどなど…いくつか注文もあったりもします。
まぁ、この辺は直接聞いてみますかね。
あ、画像はEidenmuller氏に無理くりお願いしたサイン本です。売り物には入ってないので、悪しからず!
この記事へのコメント
先日も書き込みさせていただきましたkatsuyamaと申します。
Varanus本おめでとうございます!私はモニター(特にEuprepiosaurus)を中心に飼育しておりまして、この本も近いうちに是非読んでみたいと思っております。
私自身いまのところ昆虫の分類を本業にしていることもあり、Varanusの分類にも非常に興味を持っております。G!!さんの書かれたビジュアルガイドは分類学の豊富な学識に裏打ちされた内容で、とても面白くいつも飽きずに読ませていただいており、私にとってバイブルです。勝手ながら、今後ともオオトカゲの記事を陰ながら楽しみにしております。
この本は是非見てみて下さい。分類もそうですが、何よりその写真点数と美しさに心惹かれるかと思います。
あ、拙著お褒めいただき、ありがとうございます。せっかくだからちゃんとした本というか、自分でも読みたくなるような日本語の本を作りたいというのがビジュアルガイドで出来て良かったかなと。
因みにkatsuyamaさんは本業でどの辺が専門でらっしゃるのですか?ボクはチョウ/ガ全般とサシガメ、あと、カナブン/ハナムグリが好きだったりします(モニターと関係なくてスイマセン…)。
ご興味を持って頂きまして恐縮です。昆虫は全般的に好きですが、私も特にチョウ,ガやハナムグリ,テナガコガネの仲間が好きです。最も好きなのがチョウで、熱帯のフタオチョウの仲間Charaxinaeを専門にしております。
サシガメがお好きとは中々奥が深いですね!僕もサシガメやツノゼミなどは結構好きだったりします。あと何気に好蟻性の昆虫にも興味があります。まだまだ若輩なので、今は色々と勉強中の身ですが、所詮生き物好きの虫屋なので、いつも採集に出たいコレクターです。G!!さんも採集に行かれたり、コレクションをしていらっしゃるのでしょうか?
サシガメは水生昆虫から上陸したクチなんです。冬によく捕まえに行って飼ってました。コレクションとまではいきませんけど、チョウの標本もトリバネ系メイン(ミーハーですね)で集めてましたよ。あと、シジミ、セセリ、スズメガ辺りがツボですかね~。カブト/クワガタはチョッと嗜好性が“違う”ようなので、そちらには…。