アルゼンチンドロガメ “Pilcomayo River, Gran Chaco”

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Argentine Mud Turtle “Pilcomayo River, Gran Chaco Paraguay” W.C. Adult ♂ <SOLD OUT>

【新入荷リスト】
アルゼンチンドロガメ “Picomayo River, Gran Chaco Paraguay イエロー” ペア <SOLD OUT>
・ミスジドロガメ “選別個体” ♂
・ミスジドロガメ “アイボリー” ♀ 残1頭
ノーザンダイアモンドバックテラピン “チェサピークフェイズ” <SOLD OUT>

・ミッドバハゴファースネーク ブリーダーペア
・ミッドバハゴファースネーク C.B.10 ♀ 残2頭
・ブルスネーク “トゥルーゴースト(アザン+ハイポ) Het. for ホワイトサイド” C.B.09 ♂
・オレゴンレッドスポッテッドガータースネーク “スクリーマー” ペア <HOLD>

とりあえず、気になってる方も多い(とイイなぁ…)でしょうから、簡単なリストを作りました。今回ホントに来るのを楽しみにしていたんですけど、来てみてビックリ!ボクの想像を数段上回る素晴らしいものばかり。箱を開けた瞬間、一人で思わず絶叫しちゃいました。

どれも早い者勝ちですので、お問い合わせはお気軽に!

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Argentine Mud Turtle “Pilcomayo River, Gran Chaco Paraguay” W.C. Adult ♂ <SOLD OUT>

それでは、今日は昨日チョロっと画像をアップしたアルゼンチンドロガメ(Kinosternon scorpioidesseriei ”)の続きでも紹介しようかなと。

アルゼンチンドロガメって言うと、Freiberg によって1936年にサソリドロガメ(K. scorpioides )の亜種として記載された後、シノニムんなったりやっぱり亜種として区別されたりと、分類学的な立ち位置がなんともビミョ~な感じですよね。分布域に関しても、南米大陸北部に分布する“基亜種”とは離れ、アルゼンチン、パラグアイ、ボリビアなどチャコ地方に隔絶して分布するとしているもの(VETTER 2005)もあれば、サソリドロガメの南米個体群を南米大陸広域に連続して分布するものとして、その分布域南端とするもの(SCHILDE 2001など)もあるなど、全てにおいてフワフワ。

個人的には「趣味の世界においては分けた方が楽しいじゃ~ん」ってことで、分けるの賛成派なんですが、恥ずかしながら記載論文なんかを読んでいないため、何がどう“基亜種”と異なるのか、あんましわかってないんですよ。いや、日本でも様々な媒体で「これぞアルゼンチンの特徴」とする点が紹介されてるのは知っていますよ。知ってるんですけど…チャコ地方の両棲爬虫類を紹介したフィールドガイドなど産地情報も付されて紹介されてるサソリドロガメと日本で言われてる特徴が今一つ一致しないせいか、それらのインフォをどうしても丸飲みにできない。しかも、それらがどこまで客観的で学術的に裏打ちされた情報なのかも正直わかりませんし(ということで、次々号の安川氏の解説/見解を大いに期待してます)。

そんなこともあってか、これまでアルゼンチンに関してはほとんどノータッチでした。

…まぁ、以前はシロクチ(K. leucostomum )、ホオアカ(K. cruentatum )、ハナナガ(K. actum )の美麗御三家以外、メキシコより南の連中にあまり興味がなかったってのもありますけどね。

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Argentine Mud Turtle “Pilcomayo River, Gran Chaco Paraguay YELLOW” W.C. Adult ♀ <SOLD OUT>

ところが!

最近になって“コレぞ!”というメキシコ産のドロガメを扱うようになって、この辺の連中の微妙な違いや魅力に気付くつれ、やっぱし気になるのが“ホントのアルゼンチン”。パナマやブラジル東部の連中も気になる所ですが、前から知られているのに実は知らないってのがね~もうもうホントに気になると。

な・の・で・

パラグアイに伝手のあるアメリカの友人なんかに「パラグアイ産、できればグランチャコのサソリドロガメ」をお願いしてました。

いや、過去に日本でもパラグアイ産のサソリドロガメは流通したこともあるから、そこまでしなくても入手できる可能性はあったかもしれないんですけどね。

そして、たまたま今回の輸入の2週間くらい前に出てきたのがこのペア。

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Argentine Mud Turtle “Pilcomayo River, Gran Chaco Paraguay YELLOW” W.C. Adult ♀ <SOLD OUT>

…ま、こんなスペシャルな個体をお願いしたつもりは別に無かったんですけど。

VETTER(2005)にも背甲が黄色く抜けた感じの個体が出ていますが、このメスはそれにも増して黄色いというか抜けてるというか、背甲だけでなく吻端の大型鱗や頬の辺りも抜けて黄色っぽいですからね。素晴らしい!オスも画像で見るとそうでもないんですけど、結構背甲が黄色いんですよ、これ。

そして何より、このペアから採れる子供がすごそう。

その他の形質なんかを見てみると、顔のパターンや全体的なフォルム、印象なんかは海外の書籍で見るチャコ地方産のサソリドロガメそのまんまですかね。頭部は無斑に近く、側面に細かなスポットが入る所なんかは特徴出てるんじゃないかと思います。主観的な印象で申し訳無いですけど、頭部が相対的に小さく感じるのもアルゼンチンっぽい。大きさはオス甲長155mm/メス甲長139mmですが、この大きさでオスは腹甲がベッコリと凹みすっかり成体の雰囲気。

これはホント、産地、形質、大きさの揃ったグッドペアじゃないでしょうかね。

ってことで、コイツラはペア販売のみとさせていただきます。


【参考文献】
SCHILDE, M. 2001. Schlamschildkroten. Kinosternon, Sternotherus, Claudius und Staurotypus.
VETTER, H. 2005. Terralog. Turtles of the World Vol.3 Central and South America.


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あ、そうそう!

この記事とは全く関係ありませんが、問い合わせがいくつか続いたんで書いておくと、今回のクリーパー、巻頭カラーに掲載した種類/個体に関しては、自分んトコの個体以外、ボクは全くのノータッチです。ま、何を言いたいかはご想像下さい。

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